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鰻の仕入れと、体の不調は似た者同士

2026.08.13

プライベート
鰻の仕入れと、体の不調は似た者同士

鰻の稚魚が豊漁で、仕入れ値が下がった。

そんなニュースを見て、

「おっ!これで鰻も少し安くなるのかな?」

と、僕はわりと素直に喜んだ。

単純である。

ところが、どうやら話はそんなに簡単ではないらしい。

鰻の仕入れ値は下がっても、

お米は高い
人件費も上がる
光熱費も上がる
燃料代も、容器代も上がっている

つまり、、、

鰻だけ安くなっても、鰻屋さんは別に踊り出すほど楽ではない。

なるほどなあ、と思った。

そして、ふと思った。

これ、体の不調にも似ている。

肩こりが少し楽になった。

よく眠れた。

薬を飲んで、痛みが消えた。

そうすると人は、「お、もう大丈夫かも」

と思う。

僕も思う。

人間、よい知らせには弱い。

ただ、

肩こりが楽になったからといって、
問題が全部解決したとは限らない。

痛みが消えたからといって、
不調の背景まで消えたとは限らない。

鰻の仕入れ値だけを見て、

「これで鰻屋さんも楽になっただろう」

と思うのと同じで、

体の一カ所が楽になっただけで、

「体全体が良くなった」

と思ってしまうことがある。

どうやら人間は、一ついい話を見つけると、

残りも全部、勝手にハッピーエンドにしたくなるらしい。

便利な脳である(笑)

経営も似ている。

売上が上がった。

問い合わせが増えた。

予約が埋まった。

忙しくなった。

それだけを見ると、順調に見える。

でも、その裏で、

利益が減っていたり、
誰かが無理をしていたり、
仕事が増えすぎていたり、
見えない負担が膨らんでいたりする。

売上は上がった。

でも社長は寝ていない。

それを「絶好調」と呼んでいいのかは、少し考えたい。

だからといって、

良くなったときに喜んではいけない、という話ではない。

むしろ良くなったら、ちゃんと喜べばいい。

肩が楽になった。

よかった。

痛みが減った。

よかった。

売上が上がった。

それも、よかった。

ただ、そのあとに一言だけ、

「で、ほかはどうだろう?」

と見てみる。

それくらいが、ちょうどいい。

一つの数字。

一つの症状。

一つのよい知らせ。

それだけで、全部を決めない。

鰻も、経営も、体調も、

なかなか一筋縄ではいかない…

しかも鰻にいたっては、

一筋縄どころか、縄を持った時点でぬるっと逃げそう。

体の不調も、ちょっと似ている。

「ここが原因だ」

と思ってつかんだ瞬間、

別のところから顔を出すことがある。

だから、一カ所が良くなった。

まずは、よかった。

そして喜んだあとで、

全体をもう一度見てみる。

喜ぶ。
でも、決めつけない。

このくらいの距離感が、体を見るときにも、経営を見るときにも、ちょうどいいのだと思う。

鰻ほど、ぬるっとしないためにも。

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