お知らせ
vol.1 起立性調節障害と心と体のほんとうの話
2025.07.04

「怠け」じゃない、その朝の不調に寄り添って
「朝がつらい」
「学校に行けない」
「お昼すぎると元気になる」
そんな様子を見て、まわりから
「甘えてるだけじゃないの?」
「怠けてるのでは?」
と見られてしまうことがあります。
でも、本当につらいのはがんばろうとしているのに、体がついてこない本人自身です。
起立性調節障害ってなんだろう?
こんにちは、wat51の木村です。
最近も「朝が起きられなくて…」というご相談がとても増えていますね。
まず起立性調節障害(OD)とは…
・朝起きられない
・めまい、頭痛、強いだるさ
・昼以降に元気が出る
こんな症状が見られる状態で、背景には自律神経の切り替え不良があり、体は「動きたいのに、切り替われない」状態なんですね。
背景にあるのは “がんばりすぎた体” かもしれません。
この不調には、さまざまな要因が複雑に関係しています。
・思春期に多いホルモンの変化
・学校や家庭でのストレス
・夜型生活・スマホ依存
・栄養の乱れや内臓疲労
・HSP傾向や感覚過敏による“内的ストレス”
これらの影響によって、体は「夜のまま」朝を迎えてしまう…
スイッチが切り替わらない、体のSOS
夜になってもホッとできず、心も体もずっと走り続けているような状態。
そんなふうに頑張りすぎた体は、朝になっても“エンジン”の切り替えがうまくいきません。
体からすれば、「まだ休めてないのに、もう朝!?」という感じ。
だからこそ、だるさや不調が出るのも、ちゃんと理由のある体からのサインなんです。
「元気そうに見えるから大丈夫」ではありません
起立性調節障害は、日によって調子に波があるのが特徴です。
「昨日は元気だったのに、今日は行けないの?」 そんなふうに誤解されがちですが…
「できるときもある」だけで、「いつもできる」わけではない。
頑張りすぎた体が「もうムリ…」とサインを出している状態かもしれません。
緊張と疲労が、動けなさの正体に?
人は緊張すると、無意識にどこかに力が入ります。
それがずっと続くと、体も神経も知らず知らずのうちに疲れ果ててしまう…
「もっとがんばりたいのに、がんばれない…」
そんなときは、すでに心も体も疲労困憊なのかもしれませんね。
自律神経が働きやすい体づくりを
だからこそ、まずは体から整えることも大切です。
・背骨を整えることで、自律神経がスムーズに働きやすくなる
・内臓の緊張をゆるめることで、体の奥から安心感を取り戻せる
体が少し整えば、心にもゆとりが戻ってきます。
「心」だけじゃなく、「体」からもアプローチできるんです。
自分を責めないで。体の声を聴いてみて
「起きられない=やる気がない」ではありません。それは自律神経からのSOS
がんばれない日も、ちゃんと意味があります。
だからこそ、「休むこと」もひとつの選択肢。
焦らず、できることからで大丈夫。
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おわりに
起立性調節障害は「こころの弱さ」ではなく、体の仕組みのアンバランスが関わっています。
休むこと
整えること
ゆるめること
それは、前に進むための大切な準備で、あなた自身も、そしてまわりの人も「がんばれない日」があってもいいし、そのメッセージを、体はちゃんと教えてくれているんだと思います。
ご相談はこちらから、お気軽にどうぞ
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