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夜中に目が覚めるのはなぜ?|心理・生理・そして木村流マニアック視点で考える途中覚醒
2025.10.22
夜中に何度も目が覚めてしまう。
夢ばかり見て、朝はぐだぐだ。
寝たはずなのに全然スッキリしない…。
このところ、そんなご相談が増えています。
季節の変わり目は、自律神経のリズムも乱れやすく、「眠りの浅さ」や「途中覚醒」という形でも現れやすいですね。
今回は、心理・生理・木村流(少しマニアック)3つの視点から、途中覚醒をゆるりと書いてみます。
がんばり屋さんほど眠れない

こんにちは、wat51 木村です。
先日ご相談くださった40代女性の方は…
「アロマを焚いたり、毎晩ストレッチして、白湯も飲んで」
なのに途中で目が覚めちゃうんです、とお話してくれました。
まさにセルフケアの王道のような生活。
実際にその方の体は緊張とこわばりも気にならない程度でした。
そんなとき私は、最低でも3つの角度から見ていくようにしています。
① 心理的な視点

「リラックスしよう」と頑張るほど、脳は緊張する
心理学的に見ると、「リラックス=副交感神経を高めること」と理解している方も多いのですが、そこに努力や頑張りが入りすぎると、脳はそれを「タスク」として処理します。
「ちゃんと休まなきゃ」「眠れないと困る」と思うほど、体は休むモードから遠ざかってしまうこと、あると思います。
とくにHSP気質の方ほど、「休むことさえ丁寧にやろう」としたり…
それが、逆に神経を張らせるきっかけになることもあります。
② 生理学的な視点と自然と逆行している生活

自然のリズムと逆行している生活
眠りをつくるのは、メラトニン(睡眠ホルモン)という物質。
このホルモンは「光」と深い関係があります。
日中、太陽光をしっかり浴びているときはメラトニンの分泌が抑えられる。
夜になり光が減ってくると自然に分泌されて眠気が訪れる仕組み。
だから、睡眠は光のリズムに左右されるんですね。
でも現代は、深夜までPCやスマホの光を浴び続ける生活。
結果として脳が昼夜の区別をつけづらくなり、メラトニンの分泌リズムが乱れることもあります。
「眠りたいのに目が冴える」
そんなとき、脳はちょっと混乱しているだけかもしれません。
③ 木村流のマニアックな視点

脳と神経、内臓と栄養の小さなチームワーク
眠りって、脳だけの仕事じゃない。
神経や内臓、それを支える栄養までが、ひとつのチームで連携して働いてます。
たとえば、夜中にふっと目が覚めるとき…
その裏では、肝臓や副腎が「ちょっと助けて~」とサインを出していることがあります。(内蔵疲労など)
血糖値が下がると体は「非常ベル」としてアドレナリンを出して、脳を起こしてしまう。
だから、途中覚醒は「体の中で何かをがんばっている」合図でもあるんですね。

さらに、神経を落ち着かせる栄養(ビタミンB群やマグネシウムなど)が不足すると、脳は「休むための燃料」を使い切ってしまい、静まれなくなる。
リラックスって、気持ちの問題だけじゃなくて、「体の中に余白があるかどうか」でも変わるんです。
体のサインは教えてくれる
あくまで私の視点ですが、途中覚醒は「眠りの質」だけの問題ではなく、心や体、内臓の声が静かに届いているサインでもあると考えてます。
眠りって、体と心が同じ方向を向いたときに訪れると思います。
そのリズムを思い出す「キッカケ」があれば、ちゃんと眠れるようになります。
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