お知らせ
体を見る人と、痛い場所を見る人
2026.07.12
施術をしていると、よく言われます。
え? なんでこれで腰痛が楽になるんですか?
そこを触っただけですよね?
不思議です‥‥
フシギです‥‥
ふしぎです‥‥
どこかで聞いたことがあるフレーズです。
昨日も3回くらい言われました(笑)
そのたびに、私は少しだけ思います。
いや、不思議なのは、そこじゃないんです。
写真の撮影に例えると
例えば、
山を背景に一輪の花の写真を撮るとき。

花にピントを合わせると、後ろの景色はぼやけます。
逆に、遠くの山にピントを合わせれば、
近くの花がぼやけます。
どちらも同じ景色です。
ただ、見ている世界が違うだけです。
腰が痛い。
だから腰を見る。
これは、とても自然なことです。
でも、それは写真で言えば「腰だけにピントが合っている状態」
だから、腰しか見えません。
そこに意識が集中している。
ところが私は、毎日何人もの体を見ています。
実際には、腰だけを見ても答えが出ないことが山ほどあります。
足首の動き
呼吸の浅さ
肋骨の硬さ
視線のクセ
歩き方、座り方、立ち方
もっと言えば、その人らしい体の使い方
そういう全体のつながりが、先に見えてしまうのです。
だから、ときどき「不思議」が起こります。
そこを触るんですか?

そう言われる場所が、実は原因ではなく、
全体のバランスを戻すスイッチだったりするからです。
テレビのリモコンで音量を変えるように。
テレビ本体を触らなくても、音のボリュームは変わります。
体も、それに少し似ています。
なんでそれで変わるんですか?
この質問は、私は嫌いではありません。
むしろ好き。
なぜなら、その瞬間にお客様の世界が少し広がるから。
腰だけが問題じゃないのかもしれない?
そう思えた瞬間から、意識と体の見え方が変わり始めます。
私たちは、見えているものしか信じられません。
でも、本当に大切なのは、見えていない「つながり」かもしれません。
だから私は今日も、腰だけではなく、
その人の全体を見ています。
不思議なのではありません。
見ている景色が、少し違うだけなのです。
施術で変えているのは体だけではありません。
見え方が変わると、体も変わり始めるのです。
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