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私が“痛いところだけ”を見ない理由

2026.09.02

体のこと
私が“痛いところだけ”を見ない理由

「首が痛いので、首を見てください」

「腰が痛いので、腰を見てください」

ご相談としては、もちろん大丈夫です。

痛い場所があれば、そこが一番気になります。

でも私は、施術をするときに
痛いところだけを施術して終わることは、ほとんどありません。

なぜなら、

痛い部分と、原因が同じ場所とは限らないからです。

痛いところは「結果」かもしれない

たとえば、首がつらい方。

首そのものに負担がかかっている場合もあります。

でも実際には、

内蔵疲労。

栄養の過不足。

神経や感覚の誤作動。

環境ストレス。

身体の使い方。

そうしたものが重なった結果として、首や肩に症状が出ていることがあります。

このとき、

「首が痛いから、首だけ」

と考えてしまうと、その場では少し楽になっても、
また同じことを繰りかえします。

だから私は、

なぜ、その部分が辛いのか?

掘り下げて考えます。

身体は、パーツごとに生きているわけではない

人の身体は、首、肩、腰、お腹と別々に分かれて働いているわけではありません。

全部つながっています。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、

身体の不調を見るときに大切なのは、

「どこが痛いか」

だけではなく、

「この人の身体の中で、今どんなことが起きているのか」

深く見ることだと思っています。

だから問診では、

いつからつらいのか。

どんなときにつらくなるのか。

どんな食生活なのか。

睡眠は取れているのか。

深夜に目が覚めることはあるのか。

最近、疲れが抜けにくくなっていないか。

悩みとは関係がなさそうな事まで伺います。

一見、不調とは関係なさそうな話の中に、ヒントがあることも実は多いんです。

施術前後の「変化」を確認する

もうひとつ、大切にしていることがあります。

それは、

施術する前と、施術した後で何が変わったのかを確認すること。

首を動かしたときの違和感。

腕を上げたときの感覚。

立ったとき、座ったときの感じ。

ご本人が気になっていた動きを、施術の前後で確認します。

これは、

「スッキリしました」

「効いた気がします」

で終わらせないためです。

施術する側も、ご相談者さまも、

今の身体がどう変化したのかを一緒に確認する。

そこまでやって、初めて次の施術方針が見えてきます。

「毎週来ること」が目的ではない

私は、毎週通院することが目的になってほしいとは思いません。

身体を整える時間も、大切です。

でも、

仕事もある。

家族との時間もある。

趣味もある。

何もしないで、ぼーっとする時間だって大切です。

だからこそ、

何となく毎週来てもらうのではなく、

今は何をする段階なのか。

どこまで変わったのか。

次に何を目指すのか。

それを共有したいと思っています。

痛みがなくなった、その先を見る

痛みや辛さが楽になれば嬉しい。

これは当然です。

でも、そこで終わりではありませんよね。

痛みをくり返しにくくなる。

身体のことを気にする時間が減る。

仕事に集中できる。

休みの日に出かけようと思える。

やりたいことを、身体を理由に諦めなくていい。

私が見たいのは、そこです。

痛い場所を追いかけるのではなく、その人がどんな毎日を取り戻したいのかを見る。

だから私は、痛いところだけを見ません。

身体は、その人の生活とつながっているからです。

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