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「足の長さが違う」と言われたら?

2020.02.21

体のこと
「足の長さが違う」と言われたら?

整体や整骨院で「左右の足の長さが違いますね、調整しましょう」と言われた経験はありませんか?

一見もっともらしいこのフレーズですが、実は足の長さの違いには様々な理由があり、そのすべてが骨の歪みとは限りません。

この記事では、足の長さが変わって見える本当の原因と、体のバランスの奥深いメカニズムをわかりやすくお伝えします。

真実とカラダのしくみ

こんにちは、wat51木村です。
長年、整体やボディケアの現場で数えきれないほどの体を見てきました。

その中で何度も耳にしてきたのが「足の長さが違うと言われたんです」というお客様の言葉。

今回は、このよくある「あるある」を深掘りしながら、本当に見るべきポイントをお話しします。

見た目と実際の長さは別モノ

現場でよくある流れはこうです。

①ベッドに寝る
②足首(くるぶし)を見比べる
③「左右の長さが違います」と告げる

確かに、見た目だけで左右差がある人は多いのですが、骨そのものの長さが違うわけではありません。

過去の骨折や手術で変化したケースを除けば、ほとんどは筋肉の緊張や関節の位置のズレによる「見かけの差」です。

骨は足から頭までつながり、どこか1か所が硬くなれば、他の部位でバランスを取ります。

「歪むから痛い」ではなく「痛いから歪む」

足の長さに左右差が出るパターンの多くは、この順番です。

①体のどこかに不調や痛みがある
②無意識にかばう動きをする
③筋肉が緊張し、骨盤や姿勢が変化す

車に例えるなら、ぶつかってからハンドルを切るようなもの。(笑)

体は痛みを避けるために姿勢を変えた結果、左右差が出るのです。

ここを誤解してしまうと、「歪み=原因」という短絡的な結論にたどり着いてしまいます…。

足の長さチェック、何を見るべき?

もし自分の足の長さが気になるときは、単に骨盤だけを矯正するのではなく、

・歩き方や重心のかけ方
・股関節や膝の可動域
・背骨や肩の動き

このように全身の連動をチェックすることが大切で、一部分だけの調整は、その場しのぎになりやすい。

情報に振り回されないために

今はSNSや動画で、健康や体の情報が本当にあふれています…。

便利な一方で、正しい知識を持たないと「情報弱者」になってしまうリスクも。
足の長さの話も、そのひとつです。

大切なのは、「どうなっているか」だけでなく「なぜそうなったのか」を見極める視点。
本当に必要なケアは、あなたの体の声を聞くことから始まります。

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