お知らせ
心の痛みは伝わりにくい
2020.12.02

こんにちは木村です。
悲しいときに涙が流れるのは分かりやすい感情表現ですが、涙に表れない心の痛みはどうでしょう?
私もHSPの方々と接するなかで気づいたこと…
HSPの方は些細な変化に敏感で、表情や場の雰囲気も感じ取ることが多い。
でもその分、周囲には気づかれにくい心の痛みを抱えることもあると思います。
例えば、何気なく言われた「そんなことで気にしすぎだよ」という言葉に、深く考え込んでしまうことがあります。
また、過去に傷ついた経験があると、似たような場面で緊張や不安を感じることも。
脳の錯覚
でも実はこれ、脳が過去の出来事と現在の状況を明確に区別できないために起こる反応のひとつなんです。
過去の記憶が強く残っていると、今起きたことにも同じような感情を抱いてしまうから。
自分の気持ちを大切に
カウンセリング時に「疲れやすい」「ストレスを感じやすい」とお聞きすることがたくさんあります。
特に「わかってもらえない」と感じることが、心の負担につながることもあります。
私自身も昔から繊細なタイプで、ちょっとした出来事を深く考えすぎてしまうことがありました。
例えば友人との会話の中で、「あの言い方でよかったのかな?」と後から何度も思い返したり…
目に見えないモノ
あとは「疲れ=体力の問題」と思われがちですが、HSPの方の疲れは目に見えない部分にも蓄積されます。
周囲の雰囲気や音、言葉のニュアンスなどに敏感に反応することで、無意識に緊張が高まるのでエネルギーは勝手に消耗される。
だからこそ「自分はこういう特性があるんだ」と受け入れることも大切なのかなと思います。
あとは日頃から体調管理も大切で、体が調っていると心のダメージを引きずりにくい。これは心と体がつながっているからです。
感情が行動を左右する
私たちの行動には、いつも感情が影響しています。
例えば、朝起きるとき、「仕事に行かなくちゃ」と思う気持ちや、「今日も頑張ろう」と前向きな気持ちが背中を押してくれます。
でも心が疲れていると、「また嫌なことがあるかも」と考えやすく、次に動き出すのが難しくなることもある。
過去と経験
私自身も以前からたくさん仕事でミスをした経験があります。。。
「また失敗するかも」と気にしすぎてしまった時期もあり、周囲はそこまで気にしていなのに。
自分の中だけ大きな問題のように感じてしまう…
でも、これは認知の癖もあると思います。
一歩前へ
HSPの方は感情の影響が体にでやすく不調につながることも少なくない。だから追いこまないで、自分の心が落ち着く方法を少しずつ増やしていくことも大切ですよ。
心の痛みが伝わりにくいからこそ、まずは自分自身を大切にすること。
それが心地よく過ごすための大きな一歩になるかもしれません。