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食欲にも種類がある!?

2021.10.08

プライベート 栄養のこと

今日のテーマは「食欲」

こんにちは!木村です。
突然ですが、食欲って実は2種類あるって知ってましたか?

ひとつは、生きていくための「恒常性の食欲」。これは、お腹が空いたら自然に湧く生きるための食欲です。

そしてもうひとつが、ちょっとやっかいな「報酬系の食欲」。これは、脳が快楽や満足を求めて発動する、いわば“ご褒美食欲”のこと。

報酬系の食欲って?


たとえばこんな経験、ありませんか?
「今日は仕事を頑張ったから、スイーツ食べてもいいよね!「お腹いっぱいだけど、甘いモノは別腹」…♡

これ、全部「報酬系の食欲」です。

身体の栄養的なニーズではなく、脳が快楽を求めて食べたい!と叫んでる状態なんですね。

お酒、タバコ、ジャンクフード、クリーミーな食べ物もそう。

これらは全部、脳の報酬系というルートを刺激して、麻薬に近い快感を生みます。

だからこそ、 「痩せたい」と思ってても、「我慢しよう」と思ってても、脳が「いや、食べたい!」って指令を出す。

しかも、この報酬系は意志や理性よりも強いんです…。

なぜ“あの食べ物”はやめられないのか?

人間の脳は進化の中で「飢え」に対応するため、糖質・脂質の高い食べ物=命を守る貴重な資源として強くインプットされてきました。

だから、甘いモノや揚げ物、パンやお菓子、甘い飲み物、ジャンクフード…

これらは、脳が「うわ!それ最高!」と快楽を感じやすいんです。

しかも今は…
・コンビニは24時間
・冷凍食品も豊富
・SNS・TVでもスイーツ情報が溢れてる

誘惑だらけの現代では、「報酬系の食欲」が常に刺激されてる状態なんです。

「レプチン」って知ってますか?

食べすぎると脂肪細胞が増えて、「レプチン」というホルモンが分泌されます。

このレプチンは本来、「もう食べなくていいよ」「脂肪を燃やしてエネルギーにしよう」と脳に伝えてくれる役割があります。

でも、食べすぎが習慣になると、レプチンの情報が脳に届きにくくなり、「もういいよ」のブレーキが効かなくなる…
結果として、代謝も落ち、どんどん太りやすくなるという負のループに。

じゃあ、どうすればいい?


意志だけじゃ太刀打ちできない「報酬系の食欲」。でも、コントロールのコツはあります。

①まず寝る!
睡眠不足は報酬系の暴走を招きやすいので、まずはしっかり休む。

②軽く動く!
スクワット、踏み台昇降、掃除でもなんでもOK。

食べたい!と思ったら、まずカラダを動かす&水を飲む。

たった5分でも、脳の快楽スイッチが落ち着きます。

大丈夫です。

食欲をコントロールできないのは、あなたの意志が弱いからじゃない。脳の本能的なしくみに従っているだけ。

だからこそ、 ちゃんとしくみを知って、少しずつ行動を整えていけば、「気づいたら前よりラクになってた」と感じられるようになりますよ。

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