お知らせ
10月のterakoyaセミナー|重心バランスと姿勢
2025.11.05
こんにちは木村です^^
10月もterakoyaベーシック講座を開催しました。
深く広い知識や技術は、どうしても難しく感じやすいものです。
だからこそ、初めて学ぶ人でも わかる・できるに変えられるよう、伝え方を大切にしています。
映えよりも、本質
形よりも、ちゃんと触れる基本
知識から「できる」へ
姿勢は足元から始まる

「きれいな姿勢」をイメージすると…
どうしても背筋を伸ばすことを意識してしまう方も多いのではないでしょうか。
本質でいえば、姿勢のはじまりは背骨~上半身ではなく足の裏です。
例えば足首の捻挫…
足裏で小さな歪みやズレが起こると当然バランスが崩れます。
だから「膝・骨盤・背骨・首」など、他の部分が代わりにバランスを取ろうとします。
これが「運動連鎖」です。
家族の支え合いに似ています。
お父さんが倒れたら、お母さんや子ども達が代わりに頑張って支える。
体も同じ。
ただ私たちは、筋肉と骨格だけが姿勢に関係するわけではありません。
①躓くと足の接地が変わる
②骨盤の傾きが変化
③腹圧が変わり、呼吸リズムや内臓まで影響。
私が考える運動連鎖は「骨や筋肉だけでなく、呼吸や内臓、感情まで、全て含む連続した反応」だと思っています。
運動連鎖が教えてくれるサイン

姿勢は、体の外見ではなく、内側の状態を映す鏡でもあり、お腹を壊しやすい人や弱い人は、自然とお腹を守るように背中が丸くなります。
姿勢だけの視点でみると、お腹が弱いことが無視され【猫背の人】になります。
でもこれは本質的に考えると「姿勢が悪い」のではなく、体が自分を守るためにとる防御姿勢です。
実は、心の状態も姿勢に現れます。
たとえば、気持ちが落ち込むと自然に背中が丸くなったり、緊張すると肩に力が入ったり。
誰にでもそんな経験、ありますよね。
だから姿勢の乱れは「筋肉が弱い」ではなく、内臓や自律神経、そして心のバランスが崩れたサインでもあります。
重心から整える意味

実技では、足元から骨盤~肋骨~鎖骨~首まで骨の連鎖と、呼吸~内臓への連鎖を実際に体感しながら進めました。
上半身の違和感や痛みに足首の関節を調整してどう変化するのか?
内臓疲労は、どんな運動連鎖が起こりやすいのか?
丁寧にくり返し練習しながら伝えました。
重心を整えることは、体の機能を取り戻すこと。
そして同時に、心の安心を取り戻すことにもつながります。
重心のアンバランスと心の状態
重心は、からだの中にある心の座標のようなもの。

私たちは、「戦うモード」になると前傾姿勢になりますよね?
身を乗りだして首も前に出ます。

逆に「逃げる・固まるモード」になると不安や恐怖から後ずさりして重心が後ろにいきます。
だから心の状態が重心と姿勢に大きくも影響するということ。
セラピストにとっても、自分の重心が安定しているかどうかは大切なサイン。
重心から見えるものって実はたくさんあります。
ゆらぎの中にある安定

複合的な重心のアンバランスが整うと、からだの軸がまっすぐ通るだけでなく、呼吸が深くなり体の芯から軽くなる。
思考までもクリアになること、よくあります。
次回のセミナーでは、「骨盤の解剖学」をテーマに、歪みのタイプを正確に見極めるチェック法と修正アプローチを実践的に学びます。
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