お知らせ
グルコサミン・コンドロイチンの闇
2022.09.07
栄養学から見るミネラル
こんにちは、wat51の木村です。
8月のセミナーでは、「栄養学から見るミネラル」についてお話しました。
ミネラルは、私たちが生きていくうえで欠かせない栄養素のひとつ。
たくさん摂れば身体にいい!そんなイメージ、ありませんか?
でも実は最近、カルシウムを添加・強化した食品が増えているのをご存じでしょうか?
こうした摂りすぎが、かえってミネラルバランスを崩し、不調の原因になることもあるんです。
「◯◯にいい」は本当?
たとえば…
・ブルーベリーは目にいい。
・グルコサミンやコンドロイチンは膝にいい
TVやCMでもよく耳にするフレーズです。
確かに、グルコサミンやコンドロイチンは軟骨の成分です。
年齢とともに膝の軟骨がすり減るから、成分を補えばいい!という理屈は理解できます。
でも、ちょっと待ってくださいね。
飲めばそのまま膝に届く…の?
サプリで摂取したグルコサミンやコンドロイチンは、そのままの形で膝に届くわけではありません。
口から入ったものは、すべて消化→分解→吸収というルートを通ります。
たとえば糖質であれば、アミラーゼなどの酵素によって…
・二糖類(糖が2つつながった状態)
・さらに単糖(ブドウ糖・果糖・ガラクトースなど)にまで分解されて、ようやく吸収されます。
その後、体の中で再合成され、運が良ければ膝の軟骨に使われるかも?
摂ったものがそのまま届くわけじゃない
全部いったんバラバラにされてから、必要な場所に再構築される。
コンボイ司令官もびっくりのトランスフォームですね(笑)
思ったより届いてないかも…
結論、グルコサミンやコンドロイチンを摂っても…
・傷んだ軟骨が元に戻る
・関節がしなやかになる
・膝の痛みや腫れが治る
といった直接的な効果は期待しないほうがいい、ということです。
ちなみに、これらの成分は普通の食事(肉や魚)でも自然に摂取できます。
情報に流されない「選ぶ力」
テレビCMやネット広告の刷り込みって、本当に影響力がありますよね。
でも、まずは知ることが大事。それだけで選択肢は広がります。
これからも、「心と身体のつながり」の本質を伝えていきたいと思います。