こんにちは木村です。
私たちは、心の状態を表す時に「腹」という言葉をよく使います。
「腹が立つ・腹をくくる・腹の虫が治まらない」
「腹を割って話す・腑に落ちない・腹黒い・腹黒い」
「腹の底から笑った」
なぜ気持ちを表す言葉に、「頭=脳」ではなくお腹を使うのか?
それは、生物学的な進化が関係するかも!笑
生物の最初に出来る内臓が腸であり、第2の脳とも言われています。
その後に、他の内臓が出来ていきます。
一般の方にしたら、どうでもいい話ですが発生学って繋がりのキーポイントにもなるほど大切。
中学校の理科で習いますが、人間の体はほとんど脳からの指令によって動いています。
しかし、腸は自分で考えて行動することご存知ですか?
だから腸に住んでいる免疫細胞が細菌や毒物などの侵入を防いでくれる。
腸には体内の70%という大量の免疫細胞が集結しており、その状況を常に脳に伝達するのが自律神経です。
私たちが食べる物にどのような菌がいて、体にとって有害なのか?
見た目や匂いくらいしか判別できません。
脳で識別ができないので「食べよう」と命令がくる。
ところが腸に危険な食物が入ると、腸の神経細胞や免疫細胞が判断し・・・
吐き出したり下痢を起こして体外に出そうと働く素晴らしいシステム
だからお腹が弱い人ってメンタルにも影響しやすいんですね。
英語で腸はgut(ガット)
ちなみに・・・
テニスのラケットのひも
現在ナイロン製のようですが、昔は羊の腸を加工して貼っていましたので、「ガット」という名前がついています。
そして英熟語で「gut feeling」は ”直感” という意味になります。
英語圏の人たちも、腸が考える臓器であることを知っていたのかも知れませんね~。
おしまい。