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五感を刺激するスパイスカレーのはずが、最後はバターで着地した日

2026.03.18

プライベート
五感を刺激するスパイスカレーのはずが、最後はバターで着地した日

こんにちはwat51 木村です^^

スパイスカレーって、作る前からちょっと楽しい。
今日は、なんかいい感じの食事ができそうと思わせてくれます。

しかも、ルーを使わずに作る…

ちょっとだけ料理上手になったような気分にもなる。

クミン、コリアンダー、チリ、ターメリックなど。


カレーの基本のスパイスらしい。

名前を並べるだけで、妙にそれっぽくなるから不思議です(笑)

スパイスの香りは、それだけで少し気分が上がる

今回使ったのは、以下のスパイス。

・クミンシード
・ローリエ
・クローブ
・シナモン

コリアンダー
クミン
チリパウダー
パプリカ
・純カレー

せっかくだから、いろいろ使って本格っぽい風味を楽しんでみよう。
そんな気持ちでフライパンの前に立ちました。

油の中で香りが立ち上がってくるあの感じは、やっぱりいい。

鼻に抜けて、ちょっと気持ちが上がってきます。

ああ~これこれ

これがスパイスカレーの入り口だ。

一人で勝手に納得していました。

この時点では、かなり楽しかったです。

香りは、本当に良かった。

五感を使って料理する時間は、ちょっとしたマインドフルネスだった

油とスパイスが絡まり、色が少しずつ変わっていく。

こういうのって、見ているだけでも地味に気分がいい。

料理って、頭の中を空っぽにする時間にもなるんだなと、その時ちょっと思いました。
香りを感じて、音を聞いて、色を見て、手を動かす。

言ってしまえば、台所でやる簡易版マインドフルネスみたいなもの。

最近は、
五感を大事にとか
今ここを感じる…

みたいな言葉もよく聞きますが、スパイスを扱っていると、少しわかる気がします。

鼻は忙しいし、目も耳も働いている。

心なしか、自分まで整ってきたような気さえしていました。

スパイスは炒めすぎると普通に苦い…

問題はここからです。

香りが立つのが楽しくて、私は少し気分よく炒めすぎました。

もう少し香りを出した方がいいのでは?

悪魔の囁きが脳内に響きます。
もちろん何の根拠もありません。

飴色の玉ねぎに、香りの立ったスパイス油。
ここにトマト缶を入れて、全体がなじんでいく感じ。
その流れを想像しながら炒めていたら……

結果・・・
ちゃんと苦くなりました。

びっくりするくらい、普通に苦い。

スパイスって、入れるとそれっぽくなる便利なものだと思っていました。

どうやらそんなに甘くはないらしい。

香りの個性、油との相性、炒める時間と入れるタイミング…

そういうものを知らないと、オシャレから「苦み」に着地するようです。

しかもこの日は、芽が出かけたジャガイモを早めに処理したくて大量投入。


作っている途中は、具だくさんでいいじゃないか!?と思っていたのに。

食べてみるとカレーというより、カレー味のじゃがいもを食べている感覚。

一口食べて思いました。

あれ、主役、君だったっけ。

苦みをごまかすために、最後はバターに助けを求めた

こうなると、もう後戻りはできません。

世知辛いほどのスパイスの苦み
じゃがいもの主役化。

鍋の中は見事なカオスです。

そこで私が取った戦術はひとつ。

バターの大量投与

少し入れて様子を見る、なんて生ぬるいことはしません。

もうこれは調整というより、救済です。

苦みを丸くして、全体をなんとかまとめて、最終的には


これはこういうカレーです

と言いきれるところまで持ち直したい。

そんな必死さのこもったバターでした。

不思議なもので、少しまとまるんですよね。

もちろん、最初から狙って作った味ではありません。
でも、苦みがやわらいで、角が取れて、なんとなく着地点が見えてくる。

人は困ると、最後はバターに頼る。

これたぶん、台所の真理です。

整ったのは心だけ|鍋の中はカオスな休日


今回あらためて思ったのは、スパイスカレーって自由そうに見えて、意外と自由じゃないということ。

いや、自由ではあるんでしょう。

でも、その自由を楽しむには少し知識がいる。

スパイスそれぞれの性格を知って、
どのくらいで香りが立つのか、
どこから苦みに変わるのか、

その境目がわかっていないと、鍋の中は秒でカオスになります。

とはいえ、失敗したからこそ面白かったのも事実です。

香りを楽しんで、五感を使って、途中まではちょっと整っていた。

最後は苦くなって、じゃがいもが前に出てきて、バターでなんとか着地させた。

完璧なカレーではなかったです。

むしろ、だいぶ怪しかった。

でも、こういう失敗があると、次は少しだけ上手くなれる気もします。

たしかに五感は、刺激されました。

五感のなかで、一番びっくりしていたのは、たぶん味覚(舌)だったと思います。

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