お知らせ

答えは、ひとつじゃない 「発達を支える視点から」

2022.04.08

発達のこと
答えは、ひとつじゃない 「発達を支える視点から」

こんにちは、wat51の木村です。
最近ある書籍を読み進める中で、
「脳・身体・障害」にまつわる、とても大事なメッセージに出会いました。

それは「決めつけないこと」

発達の世界では、できる/できない、正常/異常、といった二択の物差しで判断されがち。

けれど、その枠に押し込んでしまうと、本当に大切なサインを見落としてしまうことがあります。

「できない」の裏にある理由

たとえば、字を書くことがとても苦手な子がいるとします。
何度チャレンジしても、線が曲がってしまったり、思うように形が整わなかったり…

大人の目線では、「このままだと将来困るかも」と心配になり、つい「もっと練習しよう!」と声をかけたくなるかもしれません。

たしかに繰り返せば、ある程度「それなり」に書けるようになることもあります。

でも、本人の気持ちを置き去りにした練習は、やがて「自分はダメだ」という自己否定の感情につながることも少なくありません。

積み重ねた失敗の体験は、記憶の奥に根深く残り、トラウマとなって後の学びや挑戦を妨げてしまうことにもつながるのでは?なんて考えたり。

視点を変えたら、見える世界が変わる

そこで大切なのが、「この子にとってはどう感じられているのか?」 という視点です。
ただ「練習不足」と決めつけるのではなく、脳や身体、感覚や感情のどこにズレがあるのかを探ってみること。

たとえば…

①脳の情報処理が追いつかず、動きがぎこちなくなる

②感覚過敏で、鉛筆の摩擦や音が不快に感じられる

③体幹が安定しないために、細かな動きがしにくい

こうした背景を理解すれば、「この子はただ怠けているのではない」と分かります。
そして支援のアプローチも、「練習させる」から「環境や方法を工夫する」へと大きく変わってほしいなと思います✨

「できない」は、悪いことじゃない

大切なのは、「できない」にも理由があること。
そしてその子なりの「できる道」が、必ずどこかにある。

書くのが苦手でも、パソコンで表現するのは得意かもしれないし。

黙って座るのは難しくても、体を動かしながら学ぶと力を発揮できるかもしれない。

感覚の敏感さは、芸術や音楽で大きな才能となることもある。

つまり、答えはひとつじゃない

「みんなと同じ」ではなく、「その子に合った」やり方を見つけることが、発達支援の本質だと思います。

最後に

脳も身体も感覚も感情も、全部つながっています。
だからこそ、どこかに困難があっても、それはその子が持つ全体の一部にすぎません。

もし「どうしてできないんだろう?」と悩んだときは、ぜひ一度立ち止まって、違う視点から眺めてみてください。

きっと、新しい景色が見えてくるはずです。

発達のサポートには、医学的な知識も大切ですが、それ以上に「柔らかな想像力」が欠かせません。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

一緒に、子どもたちの未来への道を探していけたら嬉しいですね。

ご予約