お知らせ
親子の愛着と繊細さの関係
2023.10.01
安心の土台」が育つかどうかは、人生に大きな影響を与える
こんにちは、wat51の木村です。
今回は「愛着と繊細さ(HSP)」について、セラピストとしての視点からお話しします。

心が安心するつながり(愛着)
「ぬいぐるみが捨てられない」
「古い文房具を10年も持ってる」
そんな経験、あなたにもありませんか?
実は私も、20年前に買った4,500円のマネークリップを今でも大事に持っています(笑)
この手放せない気持ちは「愛着(アタッチメント)」と呼ばれるもので、人に対しても、モノであっても、愛着は自然と芽生えます。
親子の“愛着システム”は3歳ごろまでにできあがる
赤ちゃんが生まれてすぐに…
・抱っこしてもらう
・ミルクをもらう
・オムツを替えてもらう
何気ない日常の関わりが、親子の絆(愛着)を育てています。
「安心できる存在がそばにいる」という経験が、やがて愛着システムとして脳にインストールされていきます。
おおよそ3歳頃までに完成すると言われていますが、発達には個人差もあります。
愛着が満たされないと、どうなるか?
たとえば、
・泣いても抱っこしてもらえない
・お腹がすいても放っておかれる
・安心できる関係がない
そんな環境で育った場合、心は「安心」を知らないまま大人になります。
すると、
人との距離感が苦手
小さなことで不安になりやすい
自己肯定感が持ちにくい
こうした“生きづらさ”を感じやすくなるんです。 繊細さ(HSP)と愛着のつながり
HSPと呼ばれる方には、こうした愛着システムが不安定だった経験を持つ方も少なくありません。
もちろん遺伝や環境、気質も関係しますが、「心が安心できる経験」が足りないと、感受性が防衛モードに入りやすい。
それが「人混みが苦手」「音に過敏」「気にしすぎて疲れる」といった特徴として表れることがあります。
だからこそケアは多角的に

私は、HSPの方や繊細さを持つ方をサポートするとき、「心」だけを注力することはありません。
・栄養
・自律神経(生理)
・身体の使い方(運動)
・安心できる人間関係(心理)
この4つが絡み合い、いろんな角度から“心身を整える方法”を一緒に考えるようにしています。
繊細さは「欠点」ではありません。
でも、安心の土台がないままでは、感受性が“自分を守る壁”にもなってしまう。
土台を整えてあげること。
それが、生きづらさを「自分らしさ」に変える第一歩になると信じています。
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